呪われた樹、漂わす毒香 いつものように、ただ蝕むだろう 禍々しい、身に纏う痣は 種のように、死を生み出すだろう 温かい、憧憬を、打ち砕く 思いと 裏腹な、暗い、現実 伸ばしたこの根、触れたその枝 大地も、人も、何もかも血で染める 本当は嫌だ、誰か助けて 誰か… 殺してよ 輝く月、湖の畔 一人きりで、佇んでいただけ 銀の剣士、出会ったその時 枯れた心、満ちていくようで 巡り合い、偶然か、運命か、あなたに 恋をした、きっと、初めて 繋いだこの手、触れたその瞳は 囲いも、壁も、何もかも取り払い 本当の私、私で居れた だから 殺してね 潰えてく、呪いの樹、倒れていく、私も 地獄へと、続く、血の海 伸ばした右手、触れた左手 感じる、熱い、愛と命の重み 最初で最後、我儘聴いて あなたは生きて、私を忘れないで 生きてく意味を、教えてくれた だから 全部 込めて 「ありがとう」