[00:17.79]色盲の街へ花束を [00:21.65]懺悔の都市には聖歌を [00:25.63]擦れた心には何を [00:29.55]ねぇ、捧げるの? [00:33.13] [00:33.59]清廉な声で名を呼んで [00:37.60]無垢な瞳で燈を見つめ [00:41.57]時計の針を指で食み [00:46.10]悲笑みを溢す [00:48.48] [00:49.88]プシュケに捧ぐ 哀の詩 [00:53.47]制約を課せられた記憶 [00:57.26]0と1の想いがいつの日か [01:01.93]届きますように [01:05.86]霞の情が熱帯びる [01:09.56]刹那の高鳴りを堪えて [01:13.31]筆で綴る想いが燭台に [01:17.88]緩火を灯した [01:20.76] [01:37.62]憶が手帳の白を呑む [01:41.53]紡いだ憶が堅を成す [01:45.45]今だけ緩やかな時が [01:49.89]止まればいいな [01:52.50] [01:53.57]秋めく空は褪せて [01:57.60]冷えた風が囁いた [02:01.54]刻限はもう間近で [02:05.50]愚図りだす灯火に口付けをした [02:12.01] [02:12.03]夜降ち 注ぐ月時雨 [02:15.52]淡く溶ける様は泡のよう [02:19.24]この夢もあと僅か [02:22.52]白日の元へ溶けて消ゆ [02:26.75] [02:41.78]とある挿話、 [02:43.93]明くる日を [02:45.68]ただ拒んだ私の姿は [02:52.90]儚く脆いヒトのようね [02:57.49]情炎に心が焦がれそう [03:02.97]零れて溢れた何かは [03:08.83]貴方が私にくれた宝物 [03:14.49] [03:22.02]晩秋の宵の口 [03:25.90]プリムラを抱き締め [03:29.74]揺籠の中で眠りに就く [03:36.45] [03:37.12]出会いに祝福を [03:39.97]コロルの国へ賛美歌を [03:43.32]彼女には慈愛を捧げる [03:46.98]観世繕りの記憶は [03:50.00]永久に続いていくから [03:55.39]褪せた手帳が自を述べる [03:59.00]変わらぬ面影に見合える [04:02.60]頁の中で生きる文字達は [04:06.70]飴色を知らない [04:09.75]