[00:17.325] 流れ彷徨う雨風に 身も心も錆(さび)つき往(ゆ)く [00:25.670] 「帰趨(きすう)の地は何処か」と独り恋水(こいみず)落とすの [00:31.597] [00:32.167] [00:32.554] [00:33.660] やがて宿す焔達が 天の滴(しずく)焼き消すとき [00:42.205] 記憶手折(たお)り捨てて 雨さえも憎むのだろう [00:47.042] [00:48.446] [00:48.905] [00:50.065] 抗(あらが)い謳(うた)う涙雨(なみだあめ)よ 僥倖(ぎょうこう)の心を射る矢と成って [00:58.226] 貴女を呼ぶ幼き瞳(め)の慟哭(どうこく)跡形なく消し去るの? [01:04.688] [01:06.176] 妖(あやかし)と生まれ変わって、煌(きら)めく遠い過去の匂いに触れたら [01:14.024] [01:14.826] 「会えるのでしょうか」 [01:17.562] [01:17.964] [01:18.297] [01:35.454] 流れ揺蕩(たゆた)う恋風(こいかぜ)に 息も期待も萎(しお)れ往く [01:43.875] 「雨は重く冷めた生き物」と此の日知った [01:51.183] [01:51.386] [01:51.679] [01:52.228] いつか懐かしい足音が 赤心(せきしん)込めて近づくとき [02:00.517] 時雨心地(しぐれごこち)堪(た)えてそっと手を掴むのだろう [02:04.978] [02:05.480] [02:06.018] [02:43.036] 紡(つむ)ぎ謳(うた)う涙雨は あの日の匂いを消す恋の詩 [02:51.148] 微か残る手の温もり「触れたい」と嘆(なげ)きあえかに眠るわ [02:59.379] 抗(あらが)い謳(うた)う涙雨よ 僥倖(ぎょうこう)の心を射る矢と成った今 [03:07.420] [03:07.647] 一縷(いちる)の望み込めて待つ、忘れ傘は独り [03:11.988] [03:12.181] 「もう、会えないのでしょう」