まつげに降る 雪が 見せる景色 遠ざかり 明かりが 消える 閉じだ 日々の 欠片 風に 踊り 影神の思い出 安らかに 滲みます 別れも 言えない 最後に 兎は夜を泳ぐ 雪に 溶け 記憶は 眩(まばゆ)く 宝石は 可憐な秘説 ... 崩れ落ちる 国で 時を止めだ 影たちは やけむくる 祈りを手放して 鏡の上掛け すれ違う悲しみ 呻(うむ)く 幻(まぼろし) 緩(ゆる)り 行(ゆ)く川(かわ) ... 別れも言えない 最後に 兎は夜を泳ぐ 雪に 溶け 記憶は 眩(まばゆ)く 宝石は 可憐な秘説 離れてしまう夢 ... 包み込む 優しい闇 星も声も 見えない 行き先は 果たした世界 言の葉は蕾 咲いた日 を 願う ... はかない思いは 剝(はく)製(せい) 綺麗なまま並べて 雪に 憂い記憶を 囁き 泣いたまま 別れも言えない 最後に 兎は夜を泳ぐ 雪に 溶け 記憶は 眩(まばゆ)く 宝石は 可憐な秘説 空に帰る 一つになるように