瞳を閉じて 白い花弁を咲かせ給う 灰の男 二人 恋をした 歌う空 雨 振り続いた 暗い街外れ 世界は 生まれる(砂が満ちてゆくわ 映す鏡の中 生まれる) ああ 精巧に作られた 彼女は生きているように 彼を見 微笑む 錆びついた歯車を振り払って 心を結んで 想いを与えてと 小さく囁いたの 時計の計がチョコレイト みたいに溶け出せば 魔法の始まり こたえるわ 真っ赤なスキを ねえ 陶器の指で頬に触れたい 君の名前はオルディネ ラアネッタ 大好きな声聞かせていて 愛をする私は 神様に背いた夢なのでしょう 夜 霧けぶった 冬枯れの森で 葬列の祈り(誰も許さないと 裂いたユグドラシルの祈り) ああ 禁断に作られた 彼女は息を震わせ 彼を見 凍てつく(旋律群れ 変われ運命 遠い導き成り 今手に華が咲く) 動けない運命を振り払って 願いを結んで 生命を与えてと 小さく囁いたの 呪文の石がチョコレイト みたいに溶け出せば 魔法は消え去り 届かない 真っ赤なスキも ねえ 冷たい指で肌に触れてよ わたしのなまえ オルディネ ラアネッタ 呼び声を待ち続けている 愛をしたドールの 月影に背いた罰なのでしょう 太陽の影が 幻想映しては もう還らぬ 貴方の声 ねえ 灰でもいいわ そばに居たいの 君の名前はオルディネ ラアネッタ ただ一人 待ち続けている 愛をする私は 月影に背いた罰だとも Ah 神に背いた夢だろうと 小指を切って 赤い花弁を咲かせよう 小指を切って 赤い花弁を咲かせよう 瞳を閉じて 灰の花弁を咲かせよう 瞳を閉じて 灰の花弁を咲かせよう