独:え?ご紹介した機器を導入していただけるんですか? 独:ありがとうございます! 独:それでは、後日詳しいお話しをしにお伺いいたしますので 独:はい、はい。失礼いたします。 独:(終わり)また商談が決まった。 独:このままいくと, 独:うちの会社で恰好最高成績になってしまうぞ。 独:今月いいことが続きすぎて、こ、怖いんだが。 課長:観音坂君! 独:は、はい! 課長:観音坂君。 独os:なんだ、なぜ禿課長が。 独:ああ、何か僕やってしまったんでしょうか。 課長:大変なことをしてくれたんだね。 独:な、なにかですか。 独os:思い当たるふしは何もないが、 独os:俺のあずかり知らぬところで、 独os:きっとろくでもないことが起きったに違いない。 独os:それできっと首になるんだろうかな。 独os:やっぱり、俺にいいことが続くとは、 独os:揺り返しがでかいと思ったんだよな 課長:いや、観音坂君、素晴らしい、実に素晴らしい! 独:えっ? 課長:虎ノ門中央病院の大口、 課長:決めできたそうじゃないですか? 独:えっ、ええ。偶然かと思います。 課長:ははは、運も実力だ。 課長:私はね、観音坂君はやれる男だと思っていたんだよ。 課長:ディビジョンバトルも優勝したし、絶好調じゃないか? 独:は、ありがとうございます。 独os:何を言ってるんだよ。この禿。 独os:いつもくどくどと説教する時、 お前みたいな出来損ないは俺が輪廻転生しても出会えない能無し 独os:何とかと言ってたくせに 課長:この調子で頑張ってくれ。手玉よ! 課長:君はうちのエースなんだからね。 独:が、頑張ります。 独:ああ、いよいよ思ってやばい気がする。 独:あの課長が俺を褒めるなんて、 独:厄介なことが起きそうだな。 ———————————————————— 独:(嘆く)説教食らうのも嫌だけど、 独:褒められすぎるのも居心地が悪い。 坊:...畜。 独:あ、そうだ。今日は一二三が休みだから、 独:どこかへ飲みに行こうとか言ってたな。 坊:社畜。 独:駅に向かおうか。 坊:おい、そこ社畜 独:えっ? 坊:やっと気が付いたな。 坊:社畜は仕事に追われて耳が変になるのかと思ったぞ。 独:何で小学生がこんなところに... 独:ぼく、迷子かな。 坊:社畜ふぜいは子供遣いをするな! 独:(殴られた)小学生に社畜呼ばわりってなんだよ。 独:どこでこんな無慈悲な言葉を覚えたんだい? 坊:そんなことは社畜に教えてやらないね。 独os:なんて口が悪いガキなんだ。 独os:無駄に語彙量があるし、 独os:何なんだこいつは。 坊:おい、社畜、この俺を神宮寺寂雷のところまで 坊:連れていくことを許してあるよ 独:は?何を言ってんだこのガキは... (蹴られた) 独:痛い! 坊:ガキじゃない。俺の名は坊上翌桧。 独:いてててて。脛をつま先で蹴るな。 坊:うせい。社畜がガキなんて言うからだぞ。 坊:ちゃんと「翌桧」って呼べ! 独:はいはい、俺が全部悪かったですよ。 坊:さー時間がない、神宮寺寂雷のところに行くぞ、社畜。 独:はまずは神宮寺寂雷先生に会いたい理由を教えてもらおうか? 独:それと、俺の名前は社畜じゃない、俺は... 坊:知ってるよ。麻天狼のメンバー観音坂独歩だろう。 独os:こんな小学生まで俺の名を... 独osディビジョンバトルに出てから知名度が飛躍的に上がったな。 独:で、小学生が俺に何の用を? 坊:俺が神宮寺寂雷に会いたいのは... 坊:(お腹がペコペコだ) 独:ほら、ちょっと付いてこい。 ————————コンビニから出た———————— 店員:ありがとうございました。 独:ほらよ、唐揚げさんだ。遠慮しせずに食べろよ。 (奪って食べる) 独:取らないから、ゆっくり食べろよな。 独os:なんか長くなりそうだし、 独os:とりあえず、一二三にメールをするか。 坊:へへへ、うまかった! 坊:特別にお礼を言ってあろう。 独:それはどうも。 坊:独歩、お前はいい奴なんだな。 独os:現金なやつめ 独:それで、何で寂雷先生に会いたいんだ? 坊:それは...あああ! 一:(听不懂T-T)さー独歩、変な小学生に絡まれてるって? 一:面白すぎるっしょう! 一:で、その小学生はどこにおるん? 独:お前の足元にいるよ。 一:本当だ!俺の足元で何をしてたの? 一:それとも、それが最近の小学生の間で流行ってるの? 坊:ああああ!この無礼者! 一:ははははは、何だと。小学生が「無礼者だ」ってさ。 一:やばい、超うけるんですけど。 坊:おい、独歩何なんだよこいつは! 一:独歩、小学生に呼び付けにされたと~ 独:(殴る) 一:いて 独:お前は少し黙ってろ。 一:おー 坊:よく見たら、伊弉冉一二三! 一:ちび付け、俺っちのことを知ってる感じ。 坊:不本意ながら... 一:この小坊、いちいち難しい言葉を使うような。 坊:ガキ扱いをすんな!俺は11歳だ! 一:11歳~eleven歳~一一歳~ 一:ガキ以外の何物ではないじゃんか? 坊:てめえ、ladyに対してなんてことを言う奴なんだ? 一:何がladyだよ、男はmanっていうんだよ。 坊:何を言ってんだ、お前? 坊:そんなのは知ってるに決まってるだろう。 坊:俺は女だから、ladyって言ったんだ。 一:ははは...はっ...女? 坊:俺は女だ。 一:ひやー!女... 独:一二三、しがみつくなんて。 坊:何だ?急にどうしたんだ? 独:お前、女の子だったのか? 坊:そんなのは見ればわかるだろう。 独:いやいや、短髪でその口調ならば、男だと思うだろう。 坊:何だと?この美少女を捕まえて、 坊:男とは失礼な奴だな。 独:失礼なのはお互い様だろう。 一:怖い怖い怖い怖い怖い... 坊:えん?伊弉冉一二三はどうしたんだ? 一:こっち来るなよ。 独:こいつは極度の女性恐怖症なんだ。 独:だから、あんまり近づいてやるなよ。 坊:女性恐怖症?えへへ。 坊:ははは、ほらほら、女だぞ! 一:ああ!俺っち、触るな! 一:嫌だ!こっちへ来ないでよ! 坊:ははは、さっきのお返しだ。 独:まったく。一二三は怯えてきたから、やめるよ。 坊:放せ、放せよ、社畜! 独:話がそれまくったけど 独:何で寂雷先生に会いたいんだ? 坊:そうだった。実はお前ら二人にも会いたかったんだ。 独:は? ———————寂雷の家——————— 寂:よ、待っていたよ。 独:すみません、急にご連絡して、 独:申し兼ねるなんて。 一:先生、突然お邪魔する無礼をお許し下さい。 一:こちら、つまらないものですが。 寂:これはご丁寧にありがとう。 寂:ところで、一二三君はどうしてスーツ姿なんですか? 一:ええと、それはですね。 坊:お邪魔します! 坊:うお、さすがお医者さん,家の中すごくかっこいい! 独:こら、勝手に中に入るんじゃない! 坊:だって、僕はこんなを見たことないもん。 寂:これは可愛らしいお嬢さんですね。 独:す、すみません、先生。すぐ捕まえますので... 寂:ああ、別に構わないよ。 寂:それにしても、随分お転婆な子ですね。 独:先生、よくこの子が女の子だと気が付きましたね。 寂:これはおかしいことを言いますね、 寂:見ればわかることですよ。 独:僕は最初、ずっと男の子だと思っていたので。 一:恥ずかしいながら、僕も気が付きませんでした。 寂:なるほど、あの子がいるから、スーツを着いてましたね。 寂:一二三君、あんなに小さな子でも、女性だとダメなんですね? 一:ははははは、重ね重ね、お恥ずかしい限りです。 坊:おえ、お前二人らはおかしいんだぞ。 坊:こんな美少女を捕まえて、男なんて言うのは! 寂:そうですね、こんなに可愛らしい子を男の子なんて酷いですね 坊:へへへ 独:さ、さすが先生、もう扱えてる 寂:さ、立ち話も何ですから、中へ。 独:ありがとうございます。 一:失礼します。 坊:うるしゅないぞ、入れ入れ! 独:お前がいうなよな。 ———————先生が飲み物を持ってきた————————— 寂:どうぞ。 独:すみません、お気を使わずに。 一:ありがとうございます。 寂:君にはこれを。リンゴジュースでいいかい? 坊:ありがとう! 独:何か俺らに対する接し方と偉く違うな、妙に素直だし。 一:それだけ先生が女性の扱い方熟知しているということだろうな 一:僕も先生を見習い、昇進しなければ... 独:お前、その言い方... 寂:さて、相談があるって電話で言ってんだけど、 寂:どうしたんだい? 独:はい、この子は坊上翌桧って言ってまして、彼女の... 坊:独歩、お願いするのは俺だ。だから自分で言う。 独:そうか。 坊:神宮寺寂雷先生、お願いだ!俺の兄貴を助けてくれ! 寂:君のお兄さん?事情を話してくれないかい? 坊:俺の兄貴は気が弱いけど見栄っ張りで、 坊:唆せるとすぐ調子に乗る奴なんだ。 坊:それで、不良な奴らに嗅ぎ付けられて、 坊:一緒に横浜のラップチームとバトルしに行ったんだ。 坊:そしたらそいつらは卑怯者で、 坊:滅茶苦茶強いチームを連れて来ていたんだ。 寂:そのチームに負けてしまったと? 坊:うん、それで兄貴の仲間たちは逃げたみたいなんだけど、 坊:兄貴だけが横浜のチームに捕まちゃって。 寂:だけど、それだったら。 坊:何で、警察に行かないかっていうんだろう? 坊:警察に行ったら兄貴を殺すって言ってるんだ。 坊:無事に帰してほしければ金を持って来いって。 寂:ありきたりな悪人ですね。 坊:うちの親は金を持っていこうとしてるんだけど、 坊:そんなことをする奴らが素直に帰してくれるとは思わないし。 坊:けど、俺だけじゃ奴らに勝てるわけはないし、それで... 寂:私に相談しに来たということですか? 坊:うん。 寂:そういうことでしたら、力になりましょう。 独:もちろん、僕もです。 一:はい、同然僕も微力ながらお力添えをします。 坊:お前ら、ありがとう。 坊:それと、この件は絶対に誰にも言わないでほしい。 寂:繊細な問題ですから、過言をするつもりはありません。 寂:職業から、口は堅いので、安心してください。 坊:理由は聞かないのか? 寂:本来ならば聞いたほうがいいのでしょうが、 寂:過言してほしくない件を掘り下げて聞こうとは思いません。 坊:...ありがとう。 寂:所で、一時と場所を教えてくれませんか? 坊:今日の夜で、場所は横浜港付近のコンテナーヤード。 寂:今日の夜ですか?また少し時間がありますね。 独:先生? 寂:戦の前の腹ごしらえですよ。 寂:ちょうどシチューを作ろうとしていたので。 一:先生、僕も手伝いますよ。 寂:それじゃ、手伝ってもらおうかな。 独:って、お前はどうしたんだ?浮かない顔をして。 坊:ああ、お前らはすごくいい奴らだな。 独:ん? 坊:ごめん...