[00:00.000] 作词 : 秋田ひろむ [00:01.000] 作曲 : 秋田ひろむ [00:09.680]僕らはいずれ錆びついて [00:11.390]ついには動かなくなる [00:12.820]緩やかに終わりへの [00:14.020]航路をたゆたう箱舟に乗せられた [00:16.300]ある意味標なき漂流者だ [00:18.510]加速する日々は [00:19.600]ついには減速する日々を迎え [00:21.550]日が沈んで [00:22.280]黒ずんだ水平線と対峙する [00:24.190]暗夜行路に至ったのです [00:26.370]打ち上げられた船乗りの靴 [00:28.300]明星とデネボラの隙間 [00:29.820]微かに光る六等星 [00:31.580]全ての人に忘れ去られる事が [00:33.400]終わる事だとしたら [00:34.680]その時僕は既に終わっていたし [00:36.900]それを寂しいとすら考えなかった [00:39.210]ただ静かに唸る波に揺さぶられて [00:41.650]喉が千切れる位に [00:43.110]後悔の歌を叫んだのです [00:45.400]苦し紛れの声 [00:49.720]苦渋の歌声 [00:54.270]稲妻と響け [00:58.890]無理だと言われた距離を [01:01.290]超えてみせろ [01:03.600]「言葉にすればたやすくて」 [01:07.920]って言葉にしなきゃ分かんねぇよ [01:12.460]君は伝える事 [01:16.350]諦めてはだめだ [01:19.230]それを届けて [01:21.680]死に損なった朝が眩しい [01:25.950]出かけさせられてる毎日に [01:30.510]ちぎれた涙を [01:34.530]銃弾としてこめろ [01:37.310]それを言葉という [01:57.400]少年少女がうろつく [01:58.700]雑踏に転がる望みなど [02:00.280]もはや誰も拾わない [02:01.620]期待できない時代に [02:02.950]期待されなかった僕らは [02:04.450]「あいつはもう終わりだ」 [02:05.620]と言われながら [02:06.250]屈折した尊厳はまるで青く尖るナイフだ [02:09.050]幸福を競い合うのに飽きて [02:10.630]不幸比べになったらもう末期だ [02:12.620]僕が歌を歌って得る安心と [02:14.590]あの娘が自傷行為して得る安心の [02:16.620]そもそもの違いが [02:17.650]分からない [02:18.460]どっちにしろ [02:19.180]理解しがたい人の集まりの中で [02:21.210]自分さえ理解できない [02:22.240]人間の成れの果てだ [02:23.930]やり遂げる事で [02:24.900]得る満足も小銭と同じで [02:26.490]あっという間に消費した [02:27.900]ファーストフード店で [02:28.770]頭を抱えながら繰り返す [02:30.660]終わってたまるか [02:31.830]終わってたまるか [02:34.000]苦悩の果ての果て [02:38.500]惨めなうめき声 [02:42.960]ここでこそ歌え [02:47.520]抜け殻になった [02:49.780]命こそ鳴らせ [02:52.250]「心にもない事言って」 [02:56.490]って心にないなら言えねぇよ [03:01.090]僕は伝える事さげすんだりしない [03:07.810]それを届けて [03:10.370]死に損なった朝が眩しい [03:14.620]出かけさせられてる毎日に [03:19.110]千切れた涙を [03:23.060]銃弾としてこめろ [03:25.940]それを言葉という [03:37.630]明日がある以上 [03:38.810]終わりじゃない [03:39.780]朝日が愚鈍に差し込む車内 [03:41.900]押しつぶされた心は [03:43.680]ぐしゃぐしゃで [03:44.720]ホームに吐き出された [03:46.370]もう一歩も動けない [03:48.000]微動だにできない [03:49.210]儚い [03:49.750]抗いを [03:50.680]弔い [03:51.490]理論武装解除を [03:53.090]丸裸の行動原理を [03:55.500]下らない人間くらいが [03:57.590]丁度いい [03:59.960]下らない人間くらいが [04:02.150]丁度いい [04:04.500]下らない人間くらいが [04:06.660]丁度いい [04:09.150]どうせくだらない世界だ [04:27.160]終わったと言われた毎日を [04:31.520]あの時確かに泳ぎきった [04:36.160]僕らの両手は [04:40.080]涙を拭う為のものではないさ [04:45.370]死に損なった朝が眩しい [04:49.640]出かけさせられてる毎日に [04:54.170]千切れた涙を [04:58.220]銃弾としてこめろ [05:01.040]それを言葉という