六等星の先見たいのなんて 我儘でまだ青白い空 慣れない手つきでも組み上げたもの 誰より早くそれを捕まえて 湯気立てた琥珀に 映ったものそのまま ステンレスの中に 閉じ込められたならいいな だけど いつだって君の瞳には ピントが合わぬまま 何かを探すふりだけ 上手くなっている様な 気がするなら 古い型の望遠鏡を 代わる代わる覗く小さな窓に ただ星を待つ まだ見えない?なんて軽い態度で 我儘で夜に挨拶して 冷たい光 でも暖かなその 揺らめきを掴まえておきたくて 湯気立てた琥珀に 映ったものそのまま ステンレスの中で 溶け合わされるならいいな だけど いつだって聞こえるのは ピントの合わぬまま 終わりの来ない会話で きっとくだらないこと それだけでも 細い肩触れられないまま あの星と同じ様に遠くて まだ来ない夜待ち侘びたら 苦味を口に付けて ただ夜を待つ ほんの一片をロにしたら 無くなりそうな気持ちを 真空の宇宙に浮かべて 空の魔法の瓶としても どうか冷めないで? 「見つけたよ」 小さな手を繋ぐだけの理由 何かを探すふりならきっと 確かな光見つけたから いつだって君の瞳には ピントが合わぬまま 何かを探すふりだって また始まりの様な気がするから 古い型の望遠鏡を 代わる代わる覗く小さな窓に ただ空を待つ