いらしゃいまっしー お邪魔...します にいにい珍しく帰り遅くなるみたいなんて そんな警戒しなくていいですよ 帰る時も連絡しろって言ってあるんで はち合わせの心配もないっす はい すみません 適当に座ってください あっ はい じゃ ああ飲み物 大丈夫...です すいとう...あるので じゃ さそく本題に入りましょう このあたくしに話があると は...はい 相談が... 最初に言っときますけど みゃこ先輩の方が色々な面で頼りになると思いますよ あの でも...そらちゃんの方が慣れてると思って お兄さん...いるから あぁ はいはいわかりました 相談ってのはあれですか 男性恐怖症をどうにかしたい的な はい 男の子との接し方の...コッツ...とか 教えてもらいたいなって コッツ コツかー あたしもぶっちゃけ 強く出られるのはにいにいくらいなんですよねー そう...なんですか クラスの男子ともあまり話したことないし なので あんまり参考にならないかもしれないですけど そ...それでも あの...聞きたい...です まあ、あれですよ 相手を人間だと思わなければいいんですよ じゃがいもだと思えばいいんですよ。 じゃが......いも? 男の子って意識しちゃうから緊張しちゃうわけじゃないですか だから意識しなきゃいいんですよ 相手をゴミ屑だと思えばいいんですよ! ゴ...ゴミ...クズ 自分で言っといてなんですけど そんな簡単に意識変えられたらもうやってますよね は...はい じゃ... (少女纠结中......) あの 変な相談して ごめんなさい 全然変じゃないですよ 先輩にはしかつ問題だと思いますし あぁ...ええと 普段はあれですよね もう一人の自分に頼っちゃうですよね ええと...は...はい 男の人と話すときは でも いまいち制御ができないというか 過激な発言をしちゃったりするから できる限り もう一人の自分には頼りたくないと はい でも 別の自分に頼るってのはぶっちゃけありだと思うですよね え...えっと これ あたしの話なんですけど は...はい こう見えでも 小さい頃は春風先輩なんて目じゃないぐらい人見知りだったんですよ え?どうやって克服したんですか キャラを作るんです、キャラを キャラ? はい あたしの場合は 好きなマンガのキャラを理想の自分として そのキャラに成りきるんですよ 最初は恥ずかしいし うまくできないですけど そのうち自分に馴染んでいてくれるんですよ 馴染む...? そうですそうです アーティファクトの力を使わずに 別の自分に成りきるんです アーティファクトの力を使わずに... む...難しそうです あたしでもなんとかなったんだから 先輩も大丈夫ですよ ちょっと練習してみましょうよ なんかないですか 好きなマンガで理想のキャラとか あぁ、えっ...と おお?ありますか? 最近ハマってるマンガっで 主人公に共感しちゃって ちょっとお借りしますよ ど...どうぞ (少女思考中......) あれですね 王道の少女マンガですね 地味な女の子がクラスの王子様に好かれちゃう的な はい ヒロインも男性苦手で おお 自分と似てたら あんまり...意味が いいと思いますよ ヒロイン徐々に慣れてくっぽいですし 先輩もヒロインと一緒にステップアップしていきましょう は...はい じゃ、ええと 練習だから...ええと 先輩的にはこのヒーローの乙哉くんは 音哉くんです あっ...はい、すみません めっちゃくいぎみにきたな 音哉くんが先輩の理想なタイプだったりします? ええと、その 素敵だな...とは...思います じゃ、あたしが音哉くん役をやるんで お互いキャラに成りきって 理想な相手と話す練習しましょう ええと...は...はい よし、じゃいきますよ 低い声出せるかな (少女试音中......) よし やぁ、春風ちゃん うん? あっ、意味あるのって思うかもしれないですけど ちょっとでもスイッチ切り替えるのが大事なんですよ 演じるって気持ちになるとホント変わったりするんで もうちょっと...声高め... うん? えっ...え? 私の音哉くんは...もう少し 少年のような あっ...そういう意味 私の音哉くんって はい、すみません 努力します (少女试音中......) やぁ、春風ちゃん 今日も綺麗だね ...... まだダメっすか イメージと違いますか 音哉くん...そうなこと言わない あっ、そうよう... おぉ、すみません はい、すみません 注文コマケー じゃあ...ええと 音哉くんちょっとキャラわかんないんで あたしなりでいいーすか あっ、でも マンガのキャラのほうがイメージしやすいです? は...はい...かも...です ええ...じゃー...じゃじゃ...じゃー ...... あっあっこれ!この人、ライバルの、ちゃらい、えっと、誠也くんで は...はい ちょっと待ってくださいね キャラつかまんで (少女思考中......) よし、こういうのか よし、行きますよ あっ、なんか注文あります?声的な あっ、誠也はどうでもいいです あっ、どうでも あっ、誠也呼び捨て じゃ、適当にやりますね は...はい、お願い...します おお春風、今日も辛気くせぇ顔をしてるじゃねぇか あっ、11話の... すげー、覚えてる そうですそうです マンガに沿って新しい自分作っていきましょう 先輩の番ですよ ほら、このセリフこのセリフ あっ、ええと、ほ...ほっておいてください あぁいいんすね 声の震え方とかまさにヒロインっすよ つれねぇこと言うなよ春風 お前、まだあんなヒョロイ野郎とつるんでんのかよ おっ、音哉くんのこと...悪く言わないでください 俺は音哉なんて一言も言ってねぇぜ お前がそう思ってるから 音哉のことが思い浮かんたんだろう? そっ...そんなの...あなたのへりくつです おっ、いいすね、乗ってきたっすね へっ、強情なやつだぜ あっちょっとすみませんで 顎くいてしますよ、くいて さ...触らないでください 完全に役に入てんなこの人 へへ、そろそろ素直になれよう あんな奴じゃなくて、俺にしとけって 音哉より、俺のほうがずっとお前を (清脆吗,清脆就是好巴掌) あっいたー み...みんな あなたのこと好きになると思ったら 大間違いですから えぇまじびんた、ええ...ええ... もう、私に構わないでください あっ、はい 先輩、もういいんで ちょっとショックであたし 演技続けられないんで え?あっ、あっ、あっ ごめんなさい よかった 戻ってきた いいんですよ やろうっていったのはあたしですからね いいんですよ あの...えっと...ごめんなさい つい...入り込んちゃって いいんですいいんです この調子ですよ 先輩向いてると思いますよ このまま自分の中で 男の子と話せるキャラを育てていきましょう は...はい アーティファクトに頼らずに そうです、自分の力で克服するんです あの...ありがとうございます なんだか自信がついた...気がします あぁっよかったよかった で、慌ただしくてなんですが 兄からメセージが来ておりまして そろそろ帰るそうです あっ...じゃ...わたし また何があったら 遠慮なく相談してくださいね はい ありがとうございました お邪魔...しました はい またね (叮叮当 叮叮当 铃儿响叮当) あっ、お兄ちゃん あの、帰りにプリン買ってきてもらっていいです? 甘いもので癒されたいなぁって あっ、別に ちょっと衝撃的なことがあっただけ うん、はーい お金あとで与えますので はい、お願いしまーす 頬っぺた超いって