伊吹翼:静香、準優勝おめでとう! 最上静香:ありがとう。 翼が応援に来てくれたのおかげかも。 伊吹翼:えへ〜静香がコンクールでピアノを弾いてるところ、一回見てみたかったんだ〜。 ステージで弾いてる静香、すっごくかっこよかった。 私も鼻が高いな〜 最上静香:どれどれ〜 本当だ〜 伊吹翼:いやだ〜摘まないで〜もう れにしても、賞まで取っちゃうなんて、静香って本当にピアノ上手いだね! 最上静香:そんなことないよ。最初ちょっとミスちゃったし。 伊吹翼:ミスちゃっても準優勝? 才能の勝利って感じ〜 最上静香:才能なんて... 伊吹翼:そうだ。お父さんとお母さんは?喜んでくれたでしょう? 最上静香:どうかな。 まだ会ってないけど...優勝じゃないから、がっかりしてと思う。 伊吹翼:? 最上静香:今は先生方にご挨拶してるんだと思う... …? 伊吹翼:どうしたの? 最上静香:あの人、さっきからこっちをみてる気がする 伊吹翼:は? わん!真っ赤の髪の毛、カッコイイ〜。 でも、ピアノコンクールって感じじゃないよね。 はあ、もしかして...ピアニスト静香のストーカーとか〜? 最上静香:まさか?心当たりないよ。 伊吹翼:待って、あの人、どこかで見たような? わあ、こっち来る! 最上静香:翼、行こう。 茱莉亚:待ちなよ… 伊吹翼:ちょっと、お姉さん? 茱莉亚:あんた?最上静香だろう。 最上静香:そう...ですけど... 茱莉亚:あんたに用があって来たんだ。 あんた、私と一緒に歌わない? 最上静香、伊吹翼:? 伊吹翼:えぇ━━━━!! 最上静香:たって...ここ、ピアノのコンクール会場ですよ? 何か勘違いしてませんか? 茱莉亚:してない。最上静香、あんたのうたが必要なんだ。 最上静香:あ......何を言ってるのか分かりません、 あなたなんか知りません。行きましょう、翼。 伊吹翼:あ...ちょっと待ってよ〜 茱莉亚:あ...逃げられたか。 茱莉亚:はぁ...出してくれ。 レイ、向こうで乗ってたのと同じ車じゃダメだったのか? この新車、見つけ辛くて困るよ。 北上丽花:私は好きですよ。 運転しやすいし、乗り心地もいいと思いますけど... 茱莉亚:フワフワして落ち着かない。 北上丽花:あら。でも向こうではガタガタ煩いって言ってましたよね〜 茱莉亚:あっ......私は見つけ辛いって話をしてるんだ! 北上丽花:はいはい。 あっ、じゃあ、パトランプでも付けちゃいます? 目立ちますし、きっと渋滞でもスーイスイって。 茱莉亚:趣味じゃない。 だいたい、勝手に付けちゃ、まずいだろう?あれ。 北上丽花:そうみたいですね、残念... 茱莉亚:知ってるなら言うなよ... 北上丽花:それで首尾はどうでした? お話できました? 茱莉亚:無理。警戒された。 まぁ...またトライしてみるさ。