作词 : 平田俊子 作曲 : 寺尾紗穂 きみは行く きみは行く四月 遠い国 遠すぎる国に きみとの歳月 長い 長い歳月 泣き 憎み 怒り 別れ そしてまた別れ 抱き合い 別れ そしてまた抱き合い 混沌とした歳月の果てに こんな結末が待っていた きみは行く きみは行く四月 わたしを忘れ 思い出を葬り 海と空とをあとにする きみとの歳月 きみの歳月 これから先のきみの歳月に わたしが関わることはない きみは行く きみは行く四月 煮ても焼いても飛ぶ飛行機で かがやく富士に見送られ きみが最後に見るのは富士山 きみの記憶に残るのは富士山 きみが行く きみが行く四月 わたしは富士の頂きに立ち そのまま富士と同化する きみが最後に見るのはわたし きみの記憶に残るのはわたし 今は二月 今はまだ二月 きみが消えたあとの歳月を 予想することがわたしにはできない 泣き 憎み 怒り 抱き合ったきみが いなくなる日がくるのだろうか 二つとないきみ 唯一無二のきみ どこにも行くな 富士山となって どこにも行くな 富士山のように わたしの部屋から見えるきみであれ きみは行く きみは行く四月 これほど残酷な四月を知らない 冷たく 熱い 手をしたきみを 人さらいの四月が連れて行く