わたしの肌の白い部分は きみの為に残しておいた余白なのです 長い時間かけて利き手の逆で絵を描いて 一生消えないタトゥーのようなキスで 朝を迎える わたし今日を生きてる 殴られた朝も 別に痛くないの 幸せですわ さっぴーな目 笑って ひとりに差す夕焼け さっぴーな手 握って ふたりぼっちの船 代わりばんこ溺れ 駅の裏 餌をあげてた猫が おとといから現れなくなった 片目潰れた 猫の見てた阿佐ヶ谷は どんな色? まだ名前のない色かい 夜に憧れて 髪の色が同じなの 小雨降る東京 わたしひとりぼっち 幸せですわ さっぴーな毛 なびかせて 風の声に混じれ さっぴーな背 伸ばして 裸で海をゆけ 裸の海を漕げ 東京23区 デタラメに羅列変えて 迷子になって スーツ脱いで海へ行こう