ほんの少しばかり 遠出したくなった 今夜のおれは 何処へ行くのだろうか 車の揺れるのに 身を任せながら 思い出さずには いられなかった ちょうど この港がにぎわってた あの頃のことを 細い路地の古い 階段を降りてった いつもの店の ドアーを開けたのだが 誰れも 振り向かなくて あいつもいなかった 思い出さずには いられなかった ちょうど この港で知り合った 仲間達のことを - このまま このおれは 帰らないかも知れない あの女はやっぱり 待つのだろうか 波止場にたたずめば 秋ももう終りさ 思い出さずには いられなかった ちょうど この港がにぎわってた あの頃のことを - ちょうど この港がにぎわってた あの頃のことを -