君がいた筈の部屋 床に散らかった 嘘も片付けずに 気まぐれ 拾い上げては 指先で遊ばせ口づけてた 失った物はたよりない時間で てのひら掬う砂のように 風がさらってく 君の笑顔も声も そう残さずに wandering you 目を閉じて 終わりなき日に帰ろう そっと このまま傍にいて僕は もう何も見たくない wandering you 色のないせかいで ただひとり ずっと 流れる赤に立ちすくむ 君を無くした日から 離れた時間の痛みを 並べては教えた 飽きもせずに 煙る煙草の向こう 細めた目で探る 消えた明かりを 掠れてくのは 記憶よりも意識で 祈る言葉も見いだせずに 空っぽの部屋 空のココロ横たえて 口笛吹く wandering you 手を繋ごう ほどけないようにきつく もっと このまま傍にいて僕は もう君しかいらない wandering you 色のないせかいで ただひとり ずっと わずかな温もりを手操り 君を探すだろう ここに生きる限り 目が覚めて見下ろす 寝息たてる横顔 これが夢なら ずっと、ここで―― wandering you 手を繋ごう ほどけないようにきつく もっと このまま傍にいて僕は もう君しかいらない wandering you 色のないせかいで ただひとり ずっと 生きてく夢を見た それは 少し寒い日の朝