「美しきを 愛にたとふのは 愛の姿を 知らぬもの」 漏(も)れた吐息を そっとたぐり寄せ 紡(つむ)ぐ言葉に 溺(おぼ)れて行く うぶな子ね おとぎ話を 信じているの? 泡沫(うたかた)の夢なれど 狂おしく 咲き乱れよ 花たち 色づく 愛ゆえに 咲き誇れよ 花たち 気高く 生き行くも 美しき哉人生 「みにくきを 愛にたとふは 愛を知ったと おごるもの」 泥にまみれた 羽根(はね)を引きずって 泣き濡れたまま 震えてたの? ばかな子ね あたしの胸で 癒(いや)してあげる 薔薇色の夢を抱き 飛び立てよ 舞い乱れよ 蝶(ちょう)たち 色めく 愛ゆえに 舞い上がれよ 蝶たち 気高(けだか)く 生き行くも 美しき哉(かな)人生 「唸(うな)れ 灰(はい)猫」 かき散らせ せつなく 霞み 消え行く あいつの背中を 咲き乱(みだ)れよ 華たち 儚き 命なら 咲き誇れよ 華たち 気高く 散り行くも 美しき哉人生 咲き乱れよ 華たち 色づく 愛ゆえに 咲き誇れよ 華たち 気高(けだか)く逝(い)き行くも 美しき哉人生