宵待(よいまつ)の神(かみ)の留守(るす)に忍(しの)んだ部屋(へや) さらさらとほどく帯(おび)は瑠璃(るり)の恋文(こいぶみ) 闇(やみ)を舞(ま)う指(ゆび)は白(しろ)くはかなき蝶(ちょう) つまさきが细(ほそ)くしなり春三日月(はるみかづき) 床(ゆか)に散(ち)った狩衣(かりぎぬ)が 抜(ぬ)け壳(がら)に见(み)えて 醒(さ)める ひとり寝(ね)の梦(ゆめ) 虹(にじ)を抱(だ)くように 远(とお)くて美(うつく)しい君(きみ)を 胸(むね)に闭(と)じ込(こ)める 空蝉(うつせみ)の恋(こい)よ 远雷(えんらい)に目(め)を覚(さ)ませば夜(よる)の帐(とばり) 爪迹(つめあと)の赤(あか)い桥(はし)を风(かぜ)が渡(わた)る 罪(つみ)のなき君(きみ)の微笑(ほほえ)み この胸(むね)の琴线(いと)を はじく 五月雨(さみだれ)の梦(ゆめ) 虹(にじ)を待(ま)つように そっと唇(くちびる)をよせたい君(きみ)の花(はな)しずく 刹那(せつな)の永远(えいえん)よ ひとり寝(ね)の梦(ゆめ) 虹(にじ)を抱(だ)くように 远(とお)くて美(うつく)しい君(きみ)を 胸(むね)に闭(と)じ込(こ)める 绯色(くれない)の梦(ゆめ) 虹(にじ)を恋(こ)うように そっと唇(くちびる)に埋(う)めたい 热(あつ)く燃(も)える棘(とげ) 空蝉(うつせみ)の恋(こい)よ