今は昔 夢は現 サァサ 寄っといで お代は 見てのお帰り とりかへばや 吾が歌声と 汝がひとときを 人の世の理は 愛と憎を引き換えに 悲喜こもごもを綴る 初舞台 等価かどうか 知らぬまま 終日を繰り返し 洒落た頭を垂れる 稀人に咲く花は 血と汗を引き換えに 名と声でかしづいた 附子の花 すさまじき人々は エッサ、怨嗟の掛け声で ゆくりなく神輿担ぐ 託ち 苛立ち 世に振りまいて 自ずから 安く売るまよかろ 時は金なり、なら金は等しく 皆々の上 降り注ぐ とりかへばや とりかへばや 汝が生命と 吾が銅銭を 猶求むなら 猶奉れ 汝が全霊を 人の世の理は 愛と憎を引き換えに 男と女が ホトばしる 雪化粧 狐狸同士がじっと 見つめあい そいからずっと 化かしあい 愛想尽かしで 日が暮れる 稀人に咲く花は 血と汗を引き換えに 僻事を呼び寄せるウツボカズラ 好きこそ物の上手なれ と ココロナシに 言われたか ないわいな 石に枕し 流れに漱ぐ 智と情の流れに棹さすより 意地に漱ぎ 流れに枕す 嗚呼 痴情に棹させ とりかへばや とりかへばや 汝が生命と 吾が銅銭を 猶求むなら 猶奉れ 汝が全霊を 今は昔 夢は現 サァもっと 寄っといで お代は戴いてるから とりかへばや 吾が歌声と 汝が一言を サァ 名を求むなら 猶奉れ 吾を求むなら 汝を奉れ アの子が欲しい?…アの子じゃ分からん 相談しよう…そうしよう 今は昔 夢は現 馬手に弓手 なべてこともなく とりかへばや 吾が歌声と 汝がまほろばを とりかへばや とりかへばや 汝が生命と 吾がひとときを 猶求むなら 猶奉れ 汝が全霊を