歓喜(かんき)極(きわ)まる天地(てんち)の夢(ゆめ) とこしえの窓(まど) 主(あるじ)が見下(みお)ろす 虐(しいた)げられている 囚(とら)われの民(たみ)は それに気付(きづ)かないまま逝(い)った 慈(いつく)しみに命(めい)じられ そうすれば僕(ぼく)は 罪(つみ)を越(こ)えて行(ゆ)けるの 全(すべ)ての悲(かな)しみがほら 目(め)の前(まえ)で 消(き)えたり 現(あらわ)れたり 杭(くい)を打(う)て 杭(くい)を打(う) 闇夜(やみよ)を切(き)り裂(さ)き 月光(げっこう)を浴(あ)びて 幾千(いくせん)もの 鉄槌(てっつい)は 汝(なんじ)の痛(いた)みとなりて 今(いま)解(と)き放(はな)たれる やがて叫(さけ)びは宙(ちゅう)に舞(ま)い 夜空(よぞら)は紅(あか)く染(そ)まるだろう 十字(じゅうじ)の杭(くい)は力(ちから)となり やがて聖域(せいいき)へと辿(たど)り着(つ)く 掟(おきて)と法(ほう)に忠実(ちゅうじつ)であれ 契約(けいやく)も無(な)く 貴方(あなた)は結(むす)ばれた 火(ひ)を恐(おそ)れた山(やま)は 大地(だいち)も育(そだ)たず 安息(あんそく)のままに枯(か)れてゆく 熱情(ねつじょう)だけ禁(きん)じ得(え)ず それならば僕(ぼく)は 痛(いた)みさえ忘(わす)れない 拒(こば)み続(つづ)けるからほら 残像(ざんぞう)が 消(き)えたり 現(あらわ)れたり 砂(すな)を咬(か)め 砂(すな)を咬(か)め 子(こ)を宿(やど)すような 苦(くる)しみを帯(お)びて 弧(こ)を描(えが)く 針(はり)の跡(あと)は 虚(うつ)ろを快楽(かいらく)に変(か)え 今(いま)天(てん)を仰(あお)いだ 来(きた)るべき世(よ)の罪(つみ)を断(た)ち 羊(ひつじ)の群(む)れを飼(か)い慣(な)らして 感謝(かんしゃ)の詩(うた)が報(むく)われたら ハレルヤ。主(しゅ)を賛美(さんび)賜(たま)え 大(おお)きな船(ふね)より 閂(かんぬき)を 下(お)ろして 帆(ほ)を張(は)って 漕(こ)ぎだす神話(しんわ) 天(てん)にまで届(とど)くと 聞(き)けば 群(むら)がる民(たみ)で沈(しず)む 血(ち)を纏(まと)え 血(ち)を纏(まと)え 奴隷(どれい)も家畜(かちく)も 導(みちび)かれるまま 手(て)を伸(の)ばし 欲(ほ)しがるな 背(そむ)いた者(もの)はいつでも ただ迷(まよ)い続(つづ)ける 杭(くい)を打(う)て 杭(くい)を打(う)て 闇夜(やみよ)を切(き)り裂(さ)き 月光(げっこう)を浴(あ)びて 幾千(いくせん)もの 鉄槌(てっつい)は 汝(なんじ)の痛(いた)みとなりて 今(いま)解(と)き放(はな)たれる やがて叫(さけ)びは宙(ちゅう)に舞(ま)い 夜空(よぞら)は紅(あか)く染(そ)まるだろう 十字(じゅうじ)の杭(くい)は力(ちから)となり やがて聖域(せいいき)へと辿(たど)り着(つ)く