古い光を映した玻璃と 踊る御霊の心に 竜の瞳に光る雫を ひとつ落としたなら 赤く灯をともして 金の杖かざして 瞼とじ 一夜祈れば 青い環が微笑む 低い調べをその唇に 遠く連なる旅路で 鴫の羽音に耳をすませて ひとり夢に惑う 花の香にさそわれ 朽ちた橋過ぎれば 丘に舞う 虹の冠 いつか見たまほろば 星の灯に照らされ 月の影たたずむ 蒼の夜 満ちゆく光 忘れえぬおもかげ 冷えた指 ふたり重ねた 遠い日の約束