静まる森 微かに響く歌声 翼広げる 小鳥達の囀り そっと触れれば 落ちる花びらは 何処へ 向かい行くのか 揺れる泉が 映し出す宵闇 泡沫のように 消える淡い光 風吹ける小道を 彷徨う私は 何処へ 向かい行くのか 懐かしき 故郷に想い馳せ 過ぎる追憶よ 今は亡き 父よ 母よ 友よ 街よ 嗚呼 私は歌う 深緑の森に響く 祈るように紡ぐ言ノ葉 羽ばたき翔ける小鳥達に 歌声託して 流れる時の中で 失ったかけがえの無いもの 再び出逢う事ができるなら 二度と離さない 冷たい夜に 奏でた重なる声 応えるように 落ちる雨の雫 戻らない日を ただ立ち尽くし歌う あの頃に 帰りたいと 覚えている あの壁の模様 教会の鐘 共に 摘んだ花 見た景色 聴いた音 生きた日を 嗚呼 私は歌う 木漏れ日が 差し込む森 連なる血を持つ 二人の影 背中合わせに手を重ね 懐かしき故郷の唄を 繰り返し 歌う 掠れてく歌声は 叫ぶように終わることなく 重なり合う声にただ 耳を傾けて 深緑の森に響く 叫ぶように歌う言ノ葉 巣立ち行く小鳥達に 歌声託して 二人 流れる時の中で 失ったかけがえの無いもの 再び出逢う事ができるなら 二度と離さない