心を曇らす雨が降ると甦る ここでお別れをしたこと そして約束のこと 繋がりは頬に添えた指先 木の葉が映して 目に浮かぶの 偲ぶ日が 二人で歩いた畦道満開の星の下 愛の葉を風に乗せて贈ります 涙跡(るいせき)に垂水(たるみ)乾かずの憐(れん) 泡沫(うたかた)に魅入るような真白な恋がこぼれたら 胸を埋め尽くしていく玉虫色の虹の欠片 いつまでもあなたのこと想い続ければ いつかはまた二人に戻れるの? 縷々(るる)とした離愁もやがて幕引く あしおとが聞えてくる百年の瑕(きず)も癒えそう 俯(うつむ)いた顔あげると濃霧の繭は薄れていく 話したいことがずっと溢れてきて止まないけど 「おかえりなさい」と云うの大好きな大切な人へ 「また逢えたね」その声音(こわね)に優しく抱かれて 身を任せ安堵すればあしおと響いた