雾に闭ざされた城に人知れず 美しき三人の王女が住まう 静夜に响く钟の音が宴の始まり告げ 妖しき色香に诱われて哀れな贽が集う 选ばれし今宵のサクリファイスよ 甘美な梦に溺れなさい そなたの全てを差し出せば我等の腕の中で 至上の快楽授けましょう 秽れ无き血を捧げよ 今宵の宴に纷れ込んだ妖杀しが 人として生きてた顷の记忆を呼び覚ました 人を喰らい刻を喰らい心を置き忘れていた 遥か昔に共に亡くした命のはずなのに 贵方が生きている訳も无く会えるはずなど无いのに ありえない事と分かっているのに心が震える 遥か それは彼女がまだ人间だった顷のお话… 少女には想い合う者が居た しかし二人は敌対する名家の子息と息女… 决して结ばれる事は许されない 二人は死をもってその爱を贯いた 妖として生まれ変わり 几千の刻を过ごした少女の前に现れた贽は まるで爱しい人の生き写し それは残酷な运命の悪戯… 愚かなり我らが妹よ 人ごときに心を夺われるとは 人とは混じらぬ血の意味を 理解しておるだろう 我が血は人には毒となる 欲しければ血を与えよ 若きスルースニクよ 早くここからお逃げなさい 私を杀せぬと言うなら 贵方を…守りましょう 暗い森を冻る山を二人は駆け抜けていった 遥か彼方 谁の目も届かない场所を求めて 眷属を裏切り人を裏切った二人の行方に 待つのは制裁 私达はパンドラの箱だから 取り戻した心 それは美しき命の ありえない事と分かっているのに心が震える 残された二人の女王はその姿を消し 妖の世界は戦乱の世へと成っていった 一方、血を饮まぬ事を选んだ元女王はその圧倒的な力を失った 妖と人间双方から追われる身となった彼女だが 噂では正体不明の强大な二人の妖に守られているという