だけどまだ塞げない ひとつ ふたつ 数えては 夜に沈んだ朝の色 猫が水を飲む 遠くの昨日では やがて土も枯れたでしょう 明日の風には まださわれないの あなたがまた迷い込む 深い悲しみの森の木は さざめく心の擦れ音に ふと寄り添い葉を鳴らす 今もまだつなげない ひとり ふたり 探る手は 朝が隠した夜の色 雨が丘に降る わたしの思い出は どこに行くというのでしょう 明日の今には また消えていくの あなたはまだ夢を見る 浅いまどろみの森の木が やがて壊れゆくこのかたち 包むように背を伸ばす あなたがまた迷い込む 深い悲しみの森の木は さざめく心の擦れ音に ふと寄り添い葉を鳴らす