もう痛みは感じなく 裏切りを繰り返して 擦り切れた心のまま 彷徨う 鬼の鳴く、夜に、 己を満たして 感情も、捨てることで 導かれるまま 鈴の音が 響く夜空に 木霊する鳴き声 散るや、徒花 この涙で 咲き誇れ 妖し光に この太刀を手にして 涙、枯らして 鮮やかに、 散りゆくまま …… 幾千の夜を重ねて 屍をまた重ねて 出口のない闇の中 彷徨う 感情を揺らす そなたの言霊 朧げに、沸き起こる 無くした涙が 光散る 青い陽炎 憂いを纏いて 逃れられない 運命を背負い 玉響に ゆらりゆらめく 其方の命さえ 見つめられずに 鮮やかに 散りゆくまま …… 揺らめいた 心 明かりをともして 闇の中、触れるたび うたかたのごとく 静けさの中で 揺らめき 響きあう鈴の音 紡いだ音色で 救われるなら 呪われし この運命よ 忌わしい輪廻を 断ち切れぬのなら この身、切り裂き 永遠に 消え逝くならば 其方の腕の中、眠りについて 鮮やかに 散りゆくまま