そばにいてね 欲しかった いつでも いついつまでも そばにいたいと思っていた 一人じゃ なくなった あの日から ふわふわで真っ白な 自分を見るたび なぜか 悲しくなった ちやほやと かわいがられるのは きっと この見た目だけで 作られてくイメージ 内側では チグハグと増えてく 穴ぼこ どうでも良いんだ そんなこと だから気まぐれな 野良猫でいたのに ある雨降る夜 凍えていたボクを 拾い上げてくれた その手は あまりにも温かく 優しくて 気付けばボクの真ん中に 大きな花が咲いていた 「ミー」とキミが くれた 呼ばれるたび 嬉しくて ただ 嬉しくて 撫でるその手が 呼ぶ声が ボクだけに向けられた 笑顔が 大好きで 大好きで 初めて ボクはボクまでも 好きになれた なのに 冷たくなったキミ ボクは 何度でも泣いた そばにいてね 欲しかった いつでも いついつまでも そばにいたいと思っていた ボクはまた ひとりぼっち 野良猫