[00:27.08]薄青に霞んだ、月の糸は。 [00:36.96]さだめに染まる二つの間に [00:44.18]愛を見る。 [00:46.77]あなたは敵となり、振りかざす刃(やいば)が [00:51.60]躊躇(ためら)いと鍔迫(つばぜ)り合うのか。 [00:56.35]驟雨(しゅうう)に消えてゆく 慕情はうたかたに [01:01.03]伝った紅涙(こうるい)は何を語る―――――― [01:06.64]遠雷に響く声、劈(つんざ)いた硝子の華。 [01:15.51]窈窕(ようちょう)の彼方、霖雨(りんう)の囃子(はやし)に成りて――――――。 [01:44.34]其の眼下、広がる都の色が。 [01:53.57]梅雨星に照らされて、青く 光る。 [02:03.66]小さな掌(てのひら)で約束を交わした [02:08.29]二人の幸せは何処(いずこ)か。 [02:13.11]戻らぬ日よ、どうか僕と あなたをもう一度だけ。 [02:22.89]羽撃(はばた)いた大瑠璃(おおるり)が 囀(さえず)る季節の傍で、 [02:32.29]背を向けてしまう。 降りしきる雨に [02:40.81]泣いて――――――。 [03:01.28]幽(かす)かなぬくもりを 感じて手を伸ばす。 [03:05.73]遠ざかるあなたの横顔。 [03:10.68]手を繋ぎ、笑う。 いつかの姿は。 [03:15.46]昔日(せきじつ)に成りて、すぐに消えた。 [03:20.13]鳴り止まぬ斬撃(ざんげき)で、傷ついた掌(てのひら)から。 [03:29.92]幸せが零れ、最後の一閃(いっせん)――――――。 [03:39.52]木霊(こだま)する泣き声と 微笑む硝子の華。 [03:49.10]「愛しています。」と 眠りにつくように 言った。