水面にこぼれた月 せめぎあう星の声 閉ざした雲の河が 道を隠す 冷えすぎた風の歌 未来ごと捨て去ろうかな 焦がれた胸に光る 種を植える 誰に想いをよせて 苦しむはかなき空 落ちてきた雫浴びて 浸る 泣き喚くから 音も無く 夜を渡ると その殻は 落ちて光る 結んだ影を庭に 飾って話している 花びら落ちる窓辺 踊る草木 何を無くしてきても あなたはあなただから 変わりゆく人の群れを 渡る 揺れた瞳みに閉じ込めた 夜は風になり 稲を揺らし 果てに消える 闇の海のどこにあるの? 終焉後の眠る場所 際限なく広がる夢と 共に行けるかな 愛しこのまま 歳になり ともに影をさす 星空に 会えたなら 泣き喚くから 音も無く 夜を渡ると その殻は 落ちて光る