[00:21.29]夏空の向こうから 舞い落ちてくる粉雪 [00:32.46]地面と雲の間のどこか 違う季節の時間軸 [00:45.72]見慣れない向日葵 何故か吹かない北風 [00:56.84]揺れる 陽炎 蜃気楼 [01:03.06]半年後の空を映して [01:13.37]聴きなれない蝉の声 照らし続ける陽の光 [01:24.68]汗かき 木漏れ日 ひとやすみ [01:30.89]汗だく 貴方がそこにいた [01:40.03]ひとひら ほろり 夏の雪が [01:45.76]季節外れの街に降る [01:52.29]溶けることには逆らえない [01:58.47]あるはずのない不正な実在 [02:04.54]ひらひら ぱらり 夏の雪が [02:10.36]貴方のもとへと舞い降りて [02:16.83]温もりだけ ぎゅっと 抱えて溶けた [02:30.31]西の方 入道雲 夕焼け空を隠して [02:41.31]走る稲妻 響く雷鳴 展望台への助走距離 [02:54.70]少し濁った星空 吐息に色の無い季節 [03:05.83]線香花火に照らされて [03:11.92]短く光って消えていく [03:18.01]ひとひら ぽろり 夏の雪が [03:23.78]貴方の頬を伝い落ちる [03:30.37]理由も知らず零れる雫が [03:36.49]混凝土に染み込んでいく [03:42.50]ひとつぶ ぽつり 夏の雪が [03:48.31]地面の下 眠りに就く [03:54.82]凍えそうな季節を待って [04:00.93]静かな静かな冬支度 [04:10.08]ひとひら ほろり 夏の雪が [04:16.60]時空を超えて冬の街へ [04:23.15]懐かしくて馴染む景色に [04:29.38]貴方の姿が加わって [04:35.47]ひらひら ぱらり 夏の雪が [04:41.14]貴方のもとへと舞い降りて [04:47.79]貰った温もり抱えて 凍える身体を暖めた [05:00.03]何気なく触った 白い粒は [05:09.16]あの日見た夏の雪