[vo:GUMI] [00:00.00] 作曲 : GUMI [00:04.00]林檎売りの泡沫少女 [00:14.00] [00:17.68]遠い遠い時の果て [00:20.77]そこに住まう人は皆 [00:24.01]永遠の命をもつ世界での話 [00:30.41]赤い実の成る木の下 [00:33.62]La La Lu La 生まれながらに [00:36.77]死の呪いがかけられた少女の話 [00:43.61] [00:52.66]色付いた街外れ 蒼く光る湖畔 [00:57.03]赤い実のお菓子屋 [01:01.24]ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ [01:05.27]自信作を売りにゆく [01:09.16]待ってて 今度こそ 美味しいんだから [01:15.00] [01:17.96]時計塔の見える市 驚いた [01:21.14]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!! [01:26.74]物憂げな街の隅 ひとり [01:29.45]赤い実のパイどうですか 自信作なの [01:34.45] [01:34.53]そんなのひとつも売れないさ [01:38.16]少女を見て蔑む人達 [01:41.76]みんなと何も変わらないのに [01:46.30]美味しくできたのに [01:48.93] [01:49.19]今日も声は届かないのね [01:53.40]まるで透明になったみたいだわ [01:57.65]そうして誰もが知らぬ振りをした [02:01.88]何故なら少女は呪われているから [02:06.26]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話 [02:13.69] [02:22.21]夜なべでアレンジパイと [02:24.36]にっこりスマイル引っ提げ [02:26.11]少女はまだ諦めない [02:30.63]時計塔の針も空を指して [02:33.71]お腹も鳴るそんな時 [02:36.94] [02:37.23]ふと後ろから人が少女を押す [02:42.07]甘い籠は落ちる [02:45.16]お菓子を踏み行く人達 [02:48.44]平気な顔してさ [02:51.58]惨めに拾い集める [02:55.29]ふともうひとりの手が [02:58.43]どろどろのパイを徐に口に入れて [03:04.00]「おいしいね」 [03:05.84] [03:06.24]その声で心は溢れた [03:10.61]まるで輪郭を描いたみたいだわ [03:14.85]そうして彼は手を差し出した [03:19.02]何故なら少女に呪われているから [03:23.43]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語 [03:33.34] [03:43.81]街の人達は哀れむ [03:46.75]赤い実を食べて呪われた者を [03:49.85]永遠に生きられずに死ぬのさ [03:53.01]嗚呼なんて可哀想な話 [04:00.57] [04:00.83]ふたりは笑う [04:03.74]それでも笑う [04:06.85]La La La とっても素敵な呪いね [04:13.25]例え明日死んでも [04:16.53]『今』が確かで大切になるから [04:24.76] [04:27.56]もう声は届かないのね [04:31.69]まるで透明になったみたいだわ [04:35.97]そうして誰もが知らぬ振りをした [04:40.20]何故なら世界が [04:42.18]呪われているから [04:43.94] [04:46.07]『永遠』の呪いは解かれていた [04:50.26]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう [04:54.51]そうしていつか笑うように眠る [04:58.76]何故ならふたりは放たれているから [05:03.07]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった [05:13.60]