たえて桜のなかりせば Spring of Passion ひび割れた空の下 同調を始める肌 乾いた風を招き入れ 空蝉たる内叢散らし 飛び立てよ無常の果てまで 飴細工に銃ロを突きつけでも 午前零時の自浄作用を待ち 何食わぬ顏で明日を迎える 蕾のまま朽ちれば 枯れることはないでしよう そんな強がりを 幼い天邪鬼を 見透かしたのなら 茨の海はもうどこにもない そう囁き小さな背中を押してはしい この足が朱に染まっても 負の重複で語られた真実は恨まない それは取るに足らない指標 無差別に降り注ぐ愛の唄より愛しい 生まれぬことを望めない僕らに 残された退路なき道 現身に寄り添う一筋の光