饒舌が光る夜 酒の肴は有り余るほどで 時間だけがない それぞれに灯る窓の明かりは 採れそうで いつも触れられない 泣きそうな顔のまま どこかに決めつけられている 釘が抜けたなら あなた きっと緩まって蜜蜂のように 軽く飛ぶだろう かさばったままの 日々を曲がれば 錆びついた夜が 色を変える それぞれに灯る窓の明かりは さみだれて いつも触れられない 泣きそうな顔のまま 未だに締め付けられている 釘が抜けたなら あなた きっと緩まって 蜜蜂のように 軽く飛ぶだろう 釘が抜けたなら あなたの青い重心は 街角を抜けて 軽く飛ぶだろう