[00:00.000] 作曲 : さだまさし [00:01.000] 作词 : さだまさし [00:26.307]盲(めし)いた詩人は何時(いつ)も [00:33.919]謝文(ザボン)口に運(はこ)び乍(なが)ら [00:38.697]想い出たどる様に 見えない目を開いて [00:44.369]静かに海を観(み)てた [00:51.433]幻(まぼろし)の国の事を [00:57.295]丸で故郷(こきょう)を語(かた)る様に [01:01.685]道程(みちのり)について 風景について [01:07.876]優しく僕に話した [01:14.318]有明(ありあけ)の空の雲だけが [01:20.400]彼(あ)の人の寂しさを知っていた [01:26.997]そう弥生の風に 追われる様に [01:33.292]貴方が逝った 晩に [01:39.581]眠れないまま息を密めて [01:45.588]不思議な夢を観た [02:26.194]雲仙(やま)は噴煙(けむり)を吐(は)いて [02:33.118]霧は針摺瀬戸(かいきょう)を包み込んで [02:38.390]異国の便り乗せた 小さな舟が一つ [02:44.724]静かに滑(すべ)ってくる [02:51.988]盲いた詩人が一人 其(そ)の小舟に座っている [03:03.587]得意の笑顔みせて 含羞(はにか)む様に凝(じ)っと [03:09.943]静かに海を観てる [03:16.361]有明の海に風が吹く [03:22.690]彼の人を追い掛けて夢が吹く [03:29.017]ああ悲しい程に 焦(こ)がれ続けた [03:35.851]幻の人が 今 [03:42.321]屹度(きっと)貴方を抱きしめている [03:48.484]不思議な夢を観た