家庭には 流れていた アメリカの音が 幼い頃に いつも聞こえてた 父親(あのひと)の しあわせな 強い声に ときにはさからい 世界から 聞こえてくる 壁が きしむ音 遠い国から 今ひびいてくる この部屋の この壁に 風にのって 入りこんでくる 親の夢が わかりあえなくて 強い風が 吹きぬけて去ってゆく 家も 壁も くずれていく 東の窓が 割れてゆく 家族では ささやかれる しあわせの かげり いつごろからか 聞こえなくなった あの声が この部屋に しみこんでる 今もう会えない アメリカは いつもこう言う 強くなければと 幼い頃は いつも聞かされてた 愛されてた