[00:00.000] 作曲 : コヤマヒデカズ [00:00.016] 作词 : コヤマヒデカズ [00:00.50] [00:01.15]燦々と差す光 俯いた横顔 [00:11.59]殺人的な夏の陽 蜃気楼 揺れていた [00:23.28] [00:44.71]いつか思い出せなくなる前に [00:47.46]あなたの事を全部書いておこう [00:50.00]多分僕はいつか 会えなくなって [00:52.68]全てを忘れてしまうから [00:55.18]自己否定の傘を被って [00:57.55]「止まない雨だ」なんて嘯いて [00:59.88]傷付けない自分にしがみ付く [01:02.60]そんなものはもう終わらせなきゃ [01:05.12]あなたは今も俯いたまま [01:07.56]涙すら出ずにいるんだろうか [01:10.16]「誰の役にも立たない」だなんて [01:12.70]馬鹿なことまた言ってやしないか [01:15.33]太陽が暗闇に負け [01:17.98]落ちていく夕暮れと夜の間 [01:20.41]こんな時はよく思い出すんだ ああ [01:23.97]僕はなんて言えば良かったかなぁ [01:26.80]花弁落ちて水面が揺れて眩しく光って [01:33.59]あの長く伸びたやつはきっと飛行機雲で [01:38.22]その時僕は 確かにあるような気がしてたんだ [01:43.01]消えない 壊れない 無くならない [01:47.98]そんなものが [01:50.84]あなたの事 掠れた声 [01:56.16]肌の色と 視線の先 [02:01.19]思い出すよ いつまで経っても [02:06.48]僕も同じだったから [02:11.58]水の無い浴槽の中 [02:16.62]踞って 泣いたあなたの [02:21.71]悲しみも 美しさも [02:26.91]僕だけが知っていたから [02:32.95]人類を救い給うのが [02:35.75]神でも暴力でもないのなら [02:38.39]それは協調と言う名の諦観か [02:41.03]際限無く広がるネットの海か [02:43.78]ボタン一つ押しただけで恵まれる愛情 [02:46.37]与えられなかった者は富める者を嫌悪 [02:48.92]誰も彼も透明な敵と戦っては [02:51.60]「死にたい」とか「死んでくれ」の投げつけ合いさ [02:54.17]ねえ 本当は分かってたよ [02:56.36]僕はずっとずっと前から分かってた [02:58.95]「何故生きるか」ばかり考えても [03:01.45]答えなど誰にも分からないと [03:04.07]側に誰かいないと駄目なんだ [03:06.60]一人きりでは息も出来ないんだ [03:09.35]それで弱いなんて言われようが僕はもう [03:11.74]一生弱いままで生きて行くよ [03:16.70]焼け付くような日差しの中で人影が揺れて [03:21.77]ヒグラシの声ずっと耳に張り付いたまま [03:26.99]花火の音が止む頃にはもうあなたは気付いてた [03:31.63]止まれない 帰れない 引き返せない [03:36.46]大人になって [03:39.20]あなたがもし 居なかったなら [03:44.21]もしも僕と 会わなかったら [03:49.24]考えるよ 考えるほど [03:54.44]恐ろしくてしょうがないよ [03:59.78]その足で 花を踏みつけて [04:04.79]その指先で 果実を剥いて [04:09.92]そして僕と 少し似ている [04:15.15]道を歩いてきたんだな [04:21.85]比べてみたって 仕方がないよ [04:26.89]誰も替わってあげられないよ [04:32.11]あなたの痛みは あなたのもので [04:37.30]僕の痛みは僕のもの だけど [04:42.62]心臓の鼓動が 何時の日か止まるように [04:51.86]それと同じように その悲しみも [04:57.20]いつか必ず終わるよ [05:03.14]あなたの事 そして僕の事 [05:08.96]大嫌いな 夏の出来事 [05:14.20]思い出すよ それでも生きて [05:19.24]僕らは出会えたんだから [05:24.75]水の無い浴槽の中 踞って 泣いた僕らの [05:34.86]悲しみは 美しさは 何一つ [05:41.87]無駄じゃなかったんだ きっと [05:53.43]